【初めての取材】取材当日はどのような流れで進めれば良い?

【すぐに使える】ライターの仕事ノウハウ

こんにちは、オフィス解体新書の杉山です。

初めてインタビュー取材に臨む時。
「上手に話を引き出す方法」や「相手との距離を縮める方法」が気になるかもしれませんが、そもそも、初めて取材に行く人は、「インタビュー取材は、基本的にどのような流れで進むのか?」がわからないのではないかと思います。

そこで、参考までに、普段、僕がおこなっている取材の流れをご紹介します。
僕は、経営者、ビジネスパーソン、大学教授、評論家、士業の取材が多いですが、スポーツ選手や芸能人などの取材でも、流れはほぼ同じようにやっています。

「そんなの知っとるわい」ということも多いかもしれませんが、一つでもお役に立てれば幸いです。

今日の段取りを確認する

まずは、待ち合わせの時。
編集さんやカメラマンさんと今日の段取りをしっかり打ち合わせするようにしています。

たとえば、先日、「相手が多忙で、30分しか時間が取れない」という取材があったのですが、カメラマンさんを交えて打ち合わせをしたら、状況によっては撮影時間が長くかかるので(例:取材に使う会議室が地味なので、おしゃれな背景の場所に移動して撮る可能性あり)、取材時間が20分しか取れないことが判明。こういう話は、全スタッフが揃わないと、すり合わせできないことが多いです。

打ち合わせすることは、だいたい以下3つです。
・取材テーマの再確認
・質問項目のうち、外せないもの・外せるものはどれか(時間がなくなった場合にどの質問をカットするか、判断するため)
・取材の役割分担(誰がメインで質問するか)

ちなみに、僕がメインの質問者で、同席される編集さんや企業広報の方との仕事経験が少ない場合は、「途中で質問していただいて全然良いですよ」と伝えるようにしています。同席者の質問によってペースが乱れるのを嫌う方もいますが、僕はOK派。自分では思いつかなかった質問が飛び出し、良い話を引き出せることがよくあるからです。もちろん、時間は限られているので、脱線過ぎた場合は軌道修正します。

早く入り過ぎない

編集さんがいない時は、ライターが受付を済ませることになります。最近は、受付に受話器があって、取材担当者の方に連絡するのが一般的。「○○(媒体名or会社名)ライターの杉山と申します。○時より、××様とお約束させていただいているのですが」と説明。

早く行き過ぎると迷惑になることがあるので、基本的には、約束の時間とほぼピッタリの時間に、受付をするようにしています。
ただし、セキュリティだらけの高層ビルオフィスで、受付からオフィスまでが遠い場合は5~10分前には受付します。
受付にイスがある場合は、座ったり座らなかったりです。どちらでも良いと思います。今どき、「なんでお前ら、立って待たないんだ」なんて思う人はほぼいないかと。
コートを着ている場合は、受付をする前に脱いでおきます。

席はカメラマンさんにたずねてから

オフィスに入ると、取材対象者ではない方が出迎えてくれることがよくあります。
その方に会議室に案内されると、たいがい上座に座るよう促されますが、とくに促されなければ、下座の位置で立って待つようにしています。

礼儀の問題とは別に、インタビュー中の写真撮影のことを考えて、席を決めることも多いです。カメラマンさんと相談し、背景によって、席を決めます。場合によっては、応接セットを動かすこともあります(大がかりな場合は確認をとってから)。

いつ始まっても良いように、スタンバイ


取材対象者の方が来る前に、ノート、筆記用具、ICレコーダー×2、質問項目、資料を机の上に用意します。
いきなり取材が始まったときのために、ノートは開いておき、ICレコーダーもスタンバイしておきます(席につくなり、相手が話し始めることはよくあります)。
腕時計を外して机の上に置くと、タイムキーピングがしやすいです。
名刺は名刺入れから出しておき、二つ折りの間の部分に入れておきます。

名刺交換は自分から名乗る

取材相手の方が来たら、名刺交換。自分から名乗り、相手より低く頭を下げるようにしています。名刺は机の上(名刺入れの上)に置きます。複数の方が出席された時は、名刺を座った順に並べます。取材相手が座ってから、自分も席に座ります。
まぁ、このへんは、ライターに限らず、どの職種でも同じですかね。

取材の趣旨は改めて説明

お時間をいただいたお礼を述べつつ、今日の取材の趣旨を説明します。主に以下を伝えます。
・媒体概要
・記事のテーマ
・今日お聞きしたい内容
・原稿チェックの有無

事前に企画書や質問項目を送っていたとしても、改めて説明することをおすすめします。取材相手が取材の趣旨を把握していないことはかなり多いからです。

原稿チェックがある場合は、最初に伝えておくと、取材相手があまり構えずに話してくれるようになります(これは僕も忘れることが多いですが)。

インタビュー開始直前に、リミットを再確認

始める前に、「今日は14時までの1時間ということでよろしいですか?」などと、取材終了時間を確認します。そのリミットによって、取材の時間配分が変わってくるからです。1時間と約束したけど、「もうちょっと大丈夫ですよ」などと言われることはよくあります。すると、じっくり聞けるので、精神的余裕がまったく違ってきます。
ちなみに、「今日、午後全部空いているから大丈夫」などといわれ、1時間の予定が2時間、3時間となることもまれにあるので、取材後は余裕をもったスケジュールを組んだほうが無難でしょう。

インタビュー開始前には、「お話を録音させていただきます」と一声かけてから、ICレコーダーを回します。いきなり無言で回すと、嫌がられることがあります。

インタビュー開始後は、相手の手元をチェック

インタビュー術は、良い本がたくさん出ていると思うので、そっちを見たほうが良いです笑。

一つ、本に書かれていなそうなことを言うとしたら、相手の手元に質問項目があるかをチェックするようにしています。
もし質問項目があり、かつ細かくメモを書きこんでいたら、なるべく質問項目の順番通りに聞きます。相手が質問項目に合わせて論理展開を準備していることが多いからです。そのとおりの順番で聞いた方が、相手は話しやすいです。

今日のお礼を述べつつ、撮影を忘れずに

ある程度お話をお伺いできたら、「読者の参考になるお話をたくさんお聞かせいただき、ありがとうございます」などとお礼を述べて、おひらきに。

原稿チェックをしてもらう場合は、いつぐらいに原稿を渡して、いつぐらいに戻してもらうのが希望か、長期休みはないかなどを確認します。
もし写真を自分で撮る場合は、たまに忘れて帰ってしまうことがあるので、机の上にカメラを置いておくようにしています。

帰るまでがインタビュー。チャンスを逃さない

インタビューが終わった後も、話を伺うチャンスはたくさんあります。ICレコーダーを切った途端に面白い話が出てくることは少なくありません。

撮影中の雑談でも、原稿に盛り込めそうな面白い話がよく出てきます。リラックスするので、インタビュー中と違った話が出てくるようです。それらをメモできるよう、取材場所から離れたところで撮影する時には、必ずノートを持ち歩くようにしています。

また、エレベーターホールや入り口まで送っていただく途中も、何か聞けるチャンスがありそうなら聞きます。良い話が出てきたときのために、ノートはカバンのすぐ出るところに置いておくようにしています。

自分でコントロールできることだけはしっかり押さえる

以上が通常の取材の流れですが、これらは些細なことのようで、実はかなり重要です。
小さなことでつまずくことで動揺し、肝心の取材が上手くいかなくなることは、意外と少なくないからです。

インタビュー取材は、相性や相手の機嫌・疲れなど、自分でコントロールできない要因も多いですが、上で挙げたポイントはいずれも自分でコントロールできることばかり。
そうした最低限のポイントをしっかり押さえておけば、取材が成功する確率を上げられる、というのが、僕の結論です。
初めての取材をする時は、ぜひ意識してみてください。

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