【初めての取材】事前の下調べ、一体どこまですればいい? 必要最小限に済ませる5つのステップ

【すぐに使える】ライターの仕事ノウハウ

こんにちは、オフィス解体新書の杉山です。

「取材前には下調べが必要といわれますが、どれぐらいすればいいんですか?」

ライター講座をやっていると、こんなことをよく聞かれます。

確かに、下調べは、どこまでやればいいか、悩むものです。
「取材先に関するもので、世の中に出ているあらゆるものを読んでおく!!」ことができれば理想ですが、現実的には、なかなかそんな時間は取れません。

そこで、取材の場で困らない、必要最小限の下調べをするための手順をまとめました。ポイントを一言でいえば、「逆算」です。

①「最終的にどんなコンテンツを作るか」、完成形をイメージする


下調べをするといっても、最終的にどんなコンテンツを作るのかによって、絶対に押さえなくてはいけない要素は変わってきます。
たとえば、スポーツ選手を取材する場合、

  • 強さを支えるトレーニングの方法を語るコンテンツなのか
  • その選手が上り詰めた生きざまを語るコンテンツなのか
  • その選手の子育てのモットーを話してもらうコンテンツなのか

で、聞くことはまったく変わってくるし、下調べの内容も変わってくるでしょう。

まずは、最終形がどのようになるのか、できるだけ具体的にイメージすることが大切です。編集さんと話し合えれば、イメージが固まっていくでしょう。
初めての分野の場合は、似たような内容のコンテンツを読んで、なんとなくでよいので、完成形をイメージしてください。

② 最終形のコンテンツを作るために必要な要素を書き出す

①の記事をつくるためには、どんな要素が必要かを書き出します。
これが下調べや当日の質問のもとになります。

初めての分野の場合は、類似の記事がどのような構成でできているのかを調べると、必要な要素がわかります。だいたい似たような要素でできているものです。


編集さんがいる場合は、質問項目をいただけるかもしれませんが、自分でも作ってみることをおすすめします。その方が自分事になり、下調べにも身が入ります。

③「コンテンツを作るために必要な要素」について下調べ。とくに「根本思想」を意識する

②で挙げた要素について、実際どうなのかを、以下で調べましょう。

  • 取材対象について書かれた本やインタビュー記事
  • ツイッターやフェイスブックなどのSNS、ブログ
  • テレビやYouTubeなどの動画
  • その業界で働いている友人や知人に聞く

②で挙げた要素がある程度把握できれば、必要最低限の下調べはできたと考えて良いでしょう。

この時のポイントは、取材相手に関する細かいところを覚えていくというより、
「取材相手の価値観・根本思想は何か?」を突き止めることです。
たとえば、企業と個人をマッチングするサービスを立ち上げた起業家なら、

  • この人は人生で何をしたいと考えているのか
  • どんな社会を実現したいのか? どちらかというと、企業と個人、どちらをサポートしたいのか
  • 何を大事にしているのか?(困難な課題に挑むこと、名声、お金、家族…)  

こうした根本思想を理解することで、その取材相手がしていることの意味や背景がわかり、頭に入りやすくなります。

マインドマップなどで、下調べの内容をまとめておくと、何が足りていないのかがわかりやすくなります。
この時、②の要素に入れづらい要素が出てきたら、簡単に無視するのではなく、「これも入れた方がいいのでは?」とメモしておくことも重要です。

④ 理解するための基礎知識・予備知識をつける

下調べをしていると、意味がよくわからないことが出てきます。
その場合は、その世界・業界の基礎知識がつくような基本書やウェブ記事などを読みましょう。

僕の場合は、冒頭の画像にあるような「○○入門」「〇〇がわかる本」を一冊買って読むことが多いです。ウェブで情報を探すより、てっとり早く必要な情報を入手できるからです。

基礎知識をつけるのを、③の前にやらないのは、それだと頭に入りにくいからです。③を調べながら、並行しておこなう方が現実的です。

また、取材先の企業やサービス、店の特徴や長所がよくわからない時は、
「ライバルと比べる」と良いでしょう。
たとえば、クラウド会計サービスである「freee」を取材するとしたら、MFクラウド会計や弥生会計などの他社サービスと比べると、その違いが浮き彫りになります。

⑤「聞かないとわからない要素」を整理し、質問項目を再考


ここまで下調べをすると、「改めて聞かなくてもわかる要素」「逆にどこにも書いていない要素」が見えてくるはずです。それを整理した上で、再度、質問項目を練り直しましょう。
③で取材相手の根本思想を押さえておくと、いろいろと興味や疑問が出てきて、質問が浮かびやすくなります。

その際は、「改めて聞かなくてもわかる要素」を聞く質問も一応含めておきましょう。何度も話していることを再び話すのを嫌がる人もいますが、取材相手が取材慣れしていない場合は、緊張をほぐすために、あえて聞いた方が良い場合もあります。

最終形・完成形を常に意識する


ステップは以上の5つです。

「必要最低限といいながら、すごく面倒くさいじゃん!」と思うかもしれませんが、急がば回れ。最終的にはこのステップを踏んだ方が、ムダがありません。

繰り返しになりますが、重要なのは「最終形・完成形をイメージすること」です。①②のステップをすっ飛ばして、いきなり③に取り掛かると、頭に入れておくべき重要な要素をスルーしてしまうことがあるので、ぜひ①からやってみてください。

また、上の5ステップはあくまで最低限必要な内容を知る方法なので、余裕があれば、取材に関係があるのかわからないことでも一応調べておきましょう。

ここまで読んでいただいた方の取材がうまくいくように、応援しています!

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