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大人もインターンシップ? | オフィス解体新書のサイト

大人もインターンシップ?

▼年末の話ですが、専修大学のインターンシップ発表会に行ってきました。
専大経済学部では単位が得られる授業の一つとしてインターンシップ(就業体験)をおこなっていて、
私の古巣であるカデナクリエイトが、開始当初の2001年から協力。
毎年1~2名のインターン生を、夏休みの2週間ほど、受け入れているのです。
私は、昨年5月に独立した身ですが、今年も、学生対応をさせてもらってきました。

▼日本のインターンシップは、就業体験といいながらも、
将来の採用に向けた会社説明や学生同士のワークショップが主体です。
それに対し、カデナクリエイトは、小さい会社で、新卒学生を定期採用していない上、
本来の意味での就業体験ということで、学生にガンガン仕事を振るので、
学生の間では「大変なだけだから、やめとけ」という噂が広がっていたようです。

とはいえ、研修が終わった後も、複数の学生との交流が続いているのを見ると、
体験内容は悪くはないのでしょう。
卒業後、立派に社会人をやっている姿を見ると、1%ぐらいは貢献できたかも? などと勝手に思っています。

▼さて、かれこれ15~16年ほどインターンシップに関わってきましたが、
その過程で、こんなことを思うようになりました。
それは、「社会人も、インターンシップが受けられれば良いのにね」ということです。

社会人になると、インターンシップのような形で、未知の仕事を試せる機会は、なかなかありません

(※実際はいくつかあるのですが、かなり少数です)。
学校を卒業した、見知らぬ大人を社内に入れれば、情報漏えいなどのトラブルもありえますし、
そもそも、人を一定期間だけ受け入れるのはけっこう面倒ですからね。

でも、
◎最初に入った会社が合わずに、転職しようと考えている人(第二新卒)
◎「こんな仕事をしてみたい」という希望はあるけど、実態がわからず、モヤモヤしている人
◎新卒入社した会社しか社会人経験がなく、自分が他で通用するか分からず、不安な人
という人のなかには、

「自分の知らない仕事を試しに体験してみたい」人がいるのではないかと思うのです。

▼一方、会社側から見たらどうかというと、中小企業にはメリットがあるのではないかと考えます。
売り手市場のなか、中小企業は採用に苦しんでいるようですが、
インターンシップによって、会社の仕事の醍醐味や雰囲気の良さなどをアピールすることで、採用につなげられる可能性もあります。
また、求職者と接することで、採用広告などで訴求するポイントのズレなどにも気付くことができるでしょう。

また、「人に教えると、自分の勉強になる」とよく言いますけど、

インターンシップも同様で、

業界外の人に、仕事のやり方や意義などを説明すると、
初心に戻れたり、自分の過ちや固定観念に気付けたりするものです。

さらに、メンバーの入れ替えがなく、マンネリ化している職場に、新鮮な風を吹かせる効果も。

新しい人が一人でも、一瞬でも加わると、職場の空気が変わりますからね。

▼というわけで、一言で言えば、

「中小企業と社会人をつなぐ『大人のインターンシップ』」

があったら、いいんじゃないかなあ、と思っております。

キッザニアの大人版、だとちょっとゆるすぎるので、

もうちょい、良くも悪くも、その仕事のリアルな現状がわかるようなイメージです。

現実的には、実現するのは簡単ではないのかもしれませんが、

そういう仕組みがあったら、面白いと思うんですよね。

▼と、思っているだけでは仕方ないので、何かやることにしました。

ベストは、自分で実証実験をすることですが、

今の事務所(レンタルオフィス)は、机は2つあるものの、2畳(!)ほどしかなく、

こんな息が詰まるところには、誰も来たくはないでしょう。私ならイヤです。


そこで、
いま、できることとして、

・社会人ができるインターンシップ情報を発掘

・疑似就業体験ができる「Web上インターンシップ」として、編集プロダクション、ビジネスライターの仕事を紹介

あたりから始めることにします。

完全に手探りですが、あれこれ、模索していきます。

 

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